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木口忠彦 木彫ギャラリー 
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わがやのレモンツリーのベーススが家の年賀状平成24年の12月4日、シチリアのオルティージャ島で、15ユーロで買った陶器製のレモンツリー

  

どうにもこうにも

頭でっかちのアンバランスなスタイルで、ちょっと触れようものなら、すぐ倒れます

少しずつ欠けていくようで

そこで、はめ込み式の台を作りました  材料は、桂の木です

これなら安心

ひょっこりひょうたん島みたいで、気に入っています

 

 

 

 



わがやの我が家の年賀状我が家の年賀状

我が家では、毎年ハンドメイドの木版の年賀状です。

平成31年(2019)

平成最後の31年版は、神奈川県、称名寺光明院所蔵(神奈川県立金沢文庫保管)の

運慶作「大威徳明王像(だいいとくみょうおうぞう)」です。

    

  彫った版木は 2枚 

      

この大威徳明王像は、木造、彩色、玉眼で、像高が21.2pと小さいのに、

その迫力たるや圧巻です!

像内納入品の古文書の奥書から、「建保四年(1216)十一月二十三日」に、

「源氏大弐殿」の発願により、「法印運慶」により造像されたことがわかりました

数少ない運慶の真作であり、しかも運慶晩年の作として極めて重要であると、

昭和20年に国の重要文化財に指定されています

ところで、今年の年賀状はどうしてこのデザインになったのかといいますと

運慶の何かの記念の年でもないし‥‥‥今年は亥年ですよね

イノシシも大威徳明王も牙があり(笑)、この大威徳明王像が運慶作で最も好きな仏像のひとつなんです

 

3色刷り5色の、色刷りの工程をご紹介します

色刷りは

   

1.まず、青と緑       2. 黒 

 

それから、筆で色を載せます

       

   

3.金                  4.赤と緑

 

そして、年号と干支を書き入れ、朱印を捺して、出来上がり!

 

平成30年

平成30年用は、現在の高崎市山名町にある国指定史跡の「金井沢碑(かないざわひ)」にしました。

6色になりました。

    

版木 

      

   迎春          上野三碑         特別史跡

金井沢碑は、多胡碑(たごひ)、山上碑(やまのうえのひ)と共に上野三碑(こうずけさんぴ)の1つです。

平成29(2017)年10月に、ユネスコ「世界の記憶」国際諮問委員会(IAC)の審議を経て

ユネスコ事務局長の決定により、日本ユネスコ国内委員会からの推薦物件のうち、

「上野三碑」が、ユネスコ「世界の記憶」として登録されることが決定しました。

その概要は、古代から近世まで上野国(こうずけのくに)と呼ばれた群馬県地域の南西部に、近接して所在する

山上碑(681年)・多胡碑(711年頃)・金井沢碑(726年)の三つの古代石碑、となっています。

7〜8世紀に建てられた古代の貴重な石碑が高崎市に3基も存在しているなんてスゴイことです。

平成28年、29年、30年と、上野三碑を題材とした年賀状三部作もこれにて終了。

 

 

平成29年

平成29年用は、現在の高崎市山名町にある国指定史跡の「山上碑(やまのうえのひ)」にしました。

今回は、残念ながら版画ではなくラフスケッチとなりました。

 

平成28年

平成28年用は、現在の高崎市吉井町池にある国指定史跡の「多胡碑(たごひ)」にしました。

5色になりました。

年賀はがきのあて名書きの面

多胡碑は、山上碑(やまのうえひ)、金井沢碑(かないざわひ)と共に上野三碑(こうずけさんぴ)の1つです。

平成21(2009)年に、多胡碑のある吉井町が高崎市に編入合併したので、三碑の所在がすべて高崎市となりました。

群馬が誇る上毛かるたにも「昔を語る多胡の古碑」とあり、歴史だけでなく書道の世界でも有名で、

「那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)」「多賀城碑(たがじょうひ)」とで「日本三古碑」となっています。

昨年(平成27年)多胡碑は、ユネスコ世界記憶遺産の国内候補として決定されました。

 

 

 

平成27年

平成27年用は、奈良市内の旧 平城京左京四条四坊九坪から出土した、「羊形硯(ようけいけん)にしました。

太安万侶の屋敷があったところだそうです。

2色刷り4色の、色刷りの工程をご紹介します。

    

       1.先ず青        2.黒       筆で黄色を、朱印を捺して、出来上がり 

ちなみに「羊形硯」はコレです。

奈良文化財研究所 所蔵 です。


 

平成26年

平成26年用は、午年にちなんで

右上の朱印は「馬踏飛燕」。

文字通り、飛んでいる燕を踏んでいる馬の図。

この木版の原本は ↓

 DSCF0460.jpg

甘粛省の国立博物館のグッズ

 DSCF0459.jpg

踏まれている飛燕

汗血馬は、中国の歴史上で名馬といわれた馬の種類。

「血のような汗を流して走る馬」という意味で「汗血馬」と呼ばれる。

前漢の武帝時代に、西域にこの名馬が産することを知った武帝が、遠征軍を送ってまで得た馬。

武帝は、汗血馬を得た喜びのあまり、「西極天満の歌」を作らせて

「天馬」と汗血馬を褒め称えた。

甘粛省部威市の雷祖廟雷台漢墓から出土した有名な馬の銅像―「馬踏飛燕」は、

一日に千里走るというこの馬をモデルにしたといわれる(ウィキペディアから)。

 

平成25年

平成25年用は、奈良の薬師寺東塔が解体修理中なので、「凍れる音楽」と評された水煙の飛天像にしました。

「平成の地上に降りた白鳳飛天」、4色刷りになりました。

和歌は万葉集、大伴家持の歌「新たしき 年の始めの はつはるの けふふるゆきの いやしけよこと」です。

色刷りの工程をご紹介します。

   

         1.先ず朱赤         2.緑青       3.黒 4.金

   

                                  出来上がり

ちなみに版木はこうなっています。

  


 

 

 

平成24年

平成24年用は、干支が辰なので「青龍」、4色刷りになりました。

色刷りの工程をご紹介します。

     

1.先ず壬辰の年を書上げ 2.青        3.黒        4.黄       5.金  

  

6.壬辰の印  7.落款を押印  8.ご挨拶を書く

 

出来上がり

ちなみに版木はこうなっています。

  
青の版木           黒の版木


 

 

平成23年

平成23年用は、「法隆寺金堂天蓋飾天人部分」で、5色刷りになりました。

色刷りの工程をご紹介します。

     

1.黄        2.橙        3.こげ茶        4.緑       5.黒  

 

そして落款を押印

ちなみに版木はこうなっています。


緑の版木


 

 

木彫コレクション が家の年賀状

 

atelier more than more 木彫コレクション


※画像をクリックすると拡大します


仏像

 

ほっこりとした二つの仏像は、飛鳥白鳳期のスタイルで、

どちらも朴(ホウ)の木の一木造り。

白木仕上げです。


菩薩半跏思惟像 高さ14p 如来立像 高さ16p



小品(アクセサリーに‥‥‥)

4点とも材質は、エリマキ(ヒロハノツリバナ)の木で、髪どめ以外は一木造りです。彩色仕上げです。

 

髪どめ  アイヌ文様はとてもステキです  長さ10p

 

 

重なった2枚の葉の上に
てんとう虫が

長さ10.5p
  シャープなラインで
しかもシブい
アイヌ文様

長さ11.5p
  プリミティブな存在感
ちょいクールな顔

長さ8.5p

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